日本ハムの新庄剛志監督(52)が20日、都内で行われた12球団監督会議であらためて“上沢問題”に言及した。ポスティングでメジャーに移籍し、FA権もない状態で1年後に国内他球団に移籍したことを問題視。ルール化などで、同様の問題が起こらないことを要望した。
前年順位で並ぶ監督会議の席順。小久保監督の隣でも、新庄監督は主張を訴えた。「ポスティングで行って1年でダメでソフトバンクに行く、この流れはやめてほしいっていうのは言いました」。賛同の声が上がるわけではなかったが「誰に何と思われようが、プロ野球にとってよくないものに対して言っているだけ」と、毅然(きぜん)と語った。
今後、同じようなケースが起こることは避けたいという思いだ。「もしですよ。青柳くんとか、小笠原くん、佐々木くんにしても、トラブルがあったり万が一クビを切られました。そしたら間違いなく欲しいじゃないですか。それがソフトバンクにって流れは作ってほしくない」と強く訴えた。
夢を追うことは応援している。「ベストは、向こうでもう1年やること。マイナーを、どんだけつらかろうが。3年やったら、夢に向かってトライしたんだって、よその球団に行かれても仕方ないかなって」。納得感のあるルール改正を希望していた。(山口 泰史)
◆12球団監督会議の主な内容
▼確認事項
・2軍で導入されるタイブレークの詳細
・2軍ベンチのタブレット端末持ち込み
・危険なクイック投球の禁止
・投手交代時は監督がマウンドへ
▼監督フリートーク
巨人・阿部監督
・CSの日程間隔
・リクエストの映像確認を第3者に
阪神・藤川監督
・練習時のMLBアパレルの使用について
ソフトバンク・小久保監督
・セ・リーグのDH制(交流戦限定を提案)
・申告三振の導入
日本ハム・新庄監督
・ポスティングでメジャー移籍後のNPB復帰について