◆大相撲初場所 9日目(20日、東京・両国国技館)
西前頭筆頭・霧島(音羽山)が3連敗後の6連勝を飾った。小結・阿炎(錣山)のもろ手つきをいなし、押し出した。今場所は初日から3連敗と苦しいスタートとなったが「負けてもいいから、自分の相撲を取ることが次につながると考えた」と気持ちを切り替え、復調につながったと明かした。
この日、柔道男子100キロ級で2016年リオ五輪銅メダルの羽賀龍之介(33)=旭化成=が現役引退を発表した。自身の中学時代、モンゴルに武者修行で訪れた羽賀と打ち込みをした時からの縁。来日後も交流が続き、乱取りを行ったこともある。28歳は「すごくいい先輩。自分も柔道が好きなので、乱取りで胸を合わせてくれたことはうれしかった。自分も頑張りたい気持ちになった」と懐かしんだ。
羽賀からは昨年11月の九州場所の際に、現役を退く意向を伝えられていたという。現役最後の試合となった昨年4月の全日本選手権も会場で観戦しており「世界チャンピオンになって、五輪でメダルも取って。プレッシャーや肩のけがもあった中で、十分頑張ったと思います」とねぎらった。「相撲は毎日見てると言っていったので」。今後も土俵から活躍を届けることを誓った。