メジャー史上初の南スーダン出身選手を獲得したドジャースが正式契約を結んだ様子を、20日(日本時間21日)までに全米野球記者協会所属のF・ロメロ記者が自身のXで伝えた。
同記者によると、身長2メートル超のJ・デン投手(17)は93~96マイル(約149・7~154・5キロ)の速球が武器。2025年度の国際移籍市場において、アフリカ出身の選手がメジャー球団と契約を結んだのは2人目だという。
さらにロメロ記者はド軍がコロンビア、ドミニカ共和国、ベネズエラ出身の若手有望株と契約していく写真を投稿。その上で、「ドジャースは、2024~25年シーズンの国際移籍市場で16人の選手と契約を結んだが、一番のターゲットである佐々木朗希だけがまだ発表されていない」と、この日言及した。
18日にはロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)がドジャースをマイナー契約を結んだことを自身のインスタグラムで発表。20球団以上が獲得意思を示し、最終候補まで残ったパドレス、ブルージェイズなどとの大争奪戦をドジャースが制していたが、球団からの正式発表はまだされていない。
23歳の朗希はメジャー球団が海外選手の青田買いを防ぐための「25歳ルール」に接触。各球団は国際選手との契約金などを年間500万ドル(約7億9000万円)程度に制限する必要がある。25年分の「国際ボーナスプール」で、ド軍は全球団最少額の514万6200ドル(約8億1000万円)が持ち金だが、トレードで最大60%引き上げることが可能。現地報道によると、朗希は契約金650万ドル(約10億円)とされており、何とかやりくりしたことになる。