◆卓球◇全日本選手権 第1日(21日、東京体育館)
開幕し、男子シングルスで出場選手最年少13歳3か月の大野颯真(木下アカデミー)が、3回戦に進出した。高校生から2連勝と快進撃を見せた中学1年の新星は「3回戦もあるので、まだ喜んではいけないけど、切り替えて頑張っていきたいです」と充実の汗をぬぐった。
前回大会は初戦の2回戦で敗退。1年たって身長が7~8センチ伸びたと明かす成長株は、1回戦で佐藤大空(北海道・駒大苫小牧高)を3―0、同日の2回戦では石山浩貴(大阪・上宮高)を0―2から3ゲーム連取し、大逆転。「1、2ゲーム目は相手に押されたけど、3ゲーム目から得意な展開に持ち込めた。サーブの配球が良くなり、バック対バックで押し通せた」と内容にも手応えを得た。
“天才小学生”と呼ばれ、19年に全日本選手権バンビの部(小2以下)、23年にホープスの部(小6以下)を制覇してきた。中学生になり、大人びた顔つきを見せる。22日はシングルス3回戦とジュニア男子1~2回戦。13歳は「シングルスで4回戦に進出することと、ジュニアではベスト4に入りたい」と大会の目標を掲げた。シングルスでは「憧れ」と明かす昨夏のパリ五輪代表の篠塚大登(愛知工大)との対戦を望む。まずはスーパーシードで4回戦から登場する篠塚戦を目指していく。