日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長は21日、都内での会見で、2030年女子W杯の開催地に立候補する方向性を示し「2030年はJBA100周年。何か日本で大きな大会を開きたいというのがあった。準備が整い次第、FIBA(国際連盟)には候補として手を挙げたいと思っている」と明かした。この日行われた会見に登壇したFIBAのインゴ・ヴァイス氏が、2030年女子W杯の開催地に日本が前向きであることを明かし、三屋会長も説明した。
会見では、FIBAから男子のトップリーグ併存を指摘され、解決のために川淵三郎氏をチェアマンとして立ち上がった作業チーム「タスクフォース」が終了したと発表。10年間に及ぶFIBAからのモニタリングが終わった。
日本のバスケ界は、かつて男子のトップリーグが併存しており、これを問題視したFIBAは日本協会に男女全カテゴリーの国際試合出場停止処分を科した。これを解決すべく、川淵チェアマンを中心に動き出し、2016年に「Bリーグ」が誕生。昨季Bリーグは観客総動員数が約450万人、
事業規模が約580億円、複数クラブが昨季の売上30億円を超えるまでに成長した。
会見に登壇した川淵氏は「Bリーグの急激な発展には驚くばかり。想像以上の発展をしてきたと思う」と評価。「これからJリーグではないが、NBAで活躍する選手が4人、5人と出てくるBリーグになってほしい」と期待を込めた。