米国野球殿堂は米東部時間２１日午後６時（日本時間２２日午前８時）頃、今年の殿堂入りメンバーを発表する。メジャー通算３０８９安打を記録したイチロー氏（５１）＝マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター＝は、日本選手初の選出が決定的。１９年のＭ・リベラ（ヤンキース）以来史上２人目、野手では初めての満票選出にも期待が高まる。
全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）に１０年以上在籍する記者投票で決まる米殿堂入り。独自に投票結果を集計している「Ｂａｓｅｂａｌｌ Ｈａｌｌ ｏｆ Ｆａｍｅ Ｖｏｔｅ Ｔｒａｃｋｅｒ」によると、日本時間２１日時点でイチロー氏は得票率１００％をキープ。ここまで調査した１８８人全員が同氏を支持している。推定３９２票のうち半数にも満たない約４８％とはいえ、史上最多のシーズン２６２安打などの数々の記録を持つ安打製造機の偉業が近づいている。
１６日発表の日本野球殿堂では、有効投票数３４９票のうち９２・６％の３２３票を獲得。歴代６位の得票率で、史上７人目の資格１年目でのメンバー入りを果たした。日米通算４３６７安打のイチロー氏は日本で９年、米国で１９年プレー。長らく活躍した野球の本場に、新たな伝説を刻めるだろうか。