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金峰山が初黒星 立ち合い別人まるでロボコップ「腰高で立ち、顎も上を向いていた」…元大関・琴風の目

スポーツ報知 2025年1月22日 5時40分

◆大相撲初場所10日目(21日、東京・両国国技館)

 唯一全勝だった西前頭14枚目の金峰山に土がつき、1敗の金峰山を2敗の尊富士、王鵬、千代翔馬の3人が追い、3敗には豊昇龍、大の里、霧島がつける。優勝争いは大混戦となった。

 金峰山の立ち合いは9日目までとは別人だった。阿炎との一番はロボコップのようにガチガチ。腰高で立ち、顎も上を向いていた。これでは相撲巧者の阿炎に簡単に突き落とされてしまう。千代翔馬もしかり。くせ者が優等生の立ち合いをしてどうする。優勝を争う中で、両力士とも大相撲の怖さに震えているだろう。

 金峰山は11日目、3敗の大関・大の里との一番が組まれた。周囲は「思い切っていけばいいんだから」と声をかけるかもしれないが、硬さは簡単に取れるものではない。逆に、大の里の相撲には余裕がある。豪ノ山戦も立ち合いの当たりをがっちり受け止めてはたき込んだ。優勝経験というバックボーンもある。金峰山が勝った場合は、そのまま一気に走る予感がするが、私が以前から言っているように「優勝ラインは12勝3敗。大の里が不気味な存在」という流れに落ち着きそうな気がする。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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