◆卓球◇全日本選手権 第1日(21日、東京体育館)
開幕し、女子シングルスで出場選手最年少11歳7か月の松島美空(みく、京都)が、高校生を連破して22日の3回戦に進出した。「めっちゃうれしい。(3―2の)1回戦は敗退するかもしれないと思ったけど、自分のプレーを出し切れたことで、勝てたんだと思います」と笑顔で胸を張った。
一般に初出場した前回1勝したが、2回戦敗退。1年たって10センチも身長が伸びたという成長株は1回戦で樋口美空(岡山・山陽学園高)との激闘を演じた。2―2の最終ゲームで11―10から痛烈なバックハンドを浴びせ、右拳を突き上げた。約3時間後の2回戦では戸高彩夢(大分・明豊高)を3―0で倒した。試合前にはベンチの父・卓司さんから「強い人ばかりいる大会。年上の選手に向かっていきなさい。力を出し切れなくて負けたらもったいない。楽しんで思い切ってやりなさい」と背中を押され、快進撃につなげた。
22日は3回戦とジュニア女子も始まる。「ジュニアは絶対に勝ちたい。シングルスは(4回戦の)安藤みなみさんのところまでいきたいと思っています」と気合十分。11歳の超新星が大舞台で躍動する。