伊藤園が21日、フジテレビで放映しているCMについて「当面の間は差し控える決定をいたしましたのでお知らせいたします」と発表した。
「当社広告の一部出稿差し控えについて」と題し、ホームページを更新。「当社グループでは、国連の『ビジネスと人権に関する指導原則』に則(のっと)り、『伊藤園グループ人権方針』を制定し、事業活動に関わる人権課題についての理解を深め、人権尊重の取組みを推進しています」と紹介。「昨今のフジテレビ社をめぐる一連の報道内容等を総合的に勘案し、当社の人権方針など社会的責任を果たすうえで、予定していた広告出稿を当面の間は差し控える決定をいたしました」と説明した。続けて「当社グループはこれからも『お客様第一主義』の経営理念のもと、当社グループの人権方針に基づき、企業活動を行ってまいります」とした。
タレント・中居正広と女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与していたとの報道などを背景に、企業の間にCM対応を見直す動きが連日、広がっている。21日放送のフジテレビ系夕方の報道番組「Live News イット!」では20日までに75社、ACに差し替えたCM本数が350本となったことも報じられた。