NHK「うたコン」(火曜・午後7時57分)が21日に放送され、昨年大みそかの第75回NHK紅白歌合戦の舞台裏が明かされた。
番組では36回目の出場となる坂本冬美が、昨年1月の能登半島地震で大きな被害を受けた石川・輪島市から生中継で「能登はいらんかいね」を、観覧客と握手しながら歌唱するシーンを紹介。舞台裏として本番前日に輪島入りし、出張朝市を訪れ被災者たちと交流する様子が明かされた。
さらに会場となった輪島高校の体育館から生中継終了後、坂本は「皆さんありがとうございました」と、集まった地元住民の前で声を詰まらせ、こぼれ落ちそうな涙を必死にぬぐった。「あっという間に終わるでしょ?今日は本当に良かった、皆さんに盛り上げていただいて」と感謝し「最後にもう1曲、聞いていただきたい」と切り出し「風に立つ」を披露した。坂本は「私、ここで終わってましたっけ?」と確認しながら、それまでできていなかった人たちとの握手を再開。時々しゃがみ、座っている観覧客と目線を合わせる気遣いもあった。
同番組で初めて明かされた坂本の姿に、X(旧ツイッター)では「ファンサがスゴすぎた」「被災者の寄り添う姿も素晴らしいし、サプライズで風に立つ歌うとか、泣けるわ」「坂本冬美さんが更に更に大好きになりました!」「坂本冬美でもらい泣きしちゃった」「これぞ演歌歌手よ」などの声が上がった。