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【阪神】V奪回へ球児監督の聖域なき改革「たくさんの選手にトライしてもらう」野手に複数ポジション 佐藤輝も外野あるぞ 

スポーツ報知 2025年1月22日 5時0分

 阪神・藤川球児監督(44)が21日、兵庫・西宮市内のホテルで沖縄春季キャンプに向けた合同スタッフ会議を行い、聖域なき改革を打ち出した。その目玉として、野手に複数ポジションの守備練習をさせる方針を決定。危機管理を念頭に置き、岡田前監督の政権下では三塁固定だった佐藤輝も例外なし。「チーム方針ですから。たくさんの選手にトライしてもらう。例えば、コンディション不良が違うポジションの選手に起きてしまったりとか」と明かした。

 佐藤輝が外野の練習にも取り組む。シーズンで守ったのは、22年10月2日のヤクルト戦(甲子園)が最後だ。球児監督もホットコーナーでの起用を基本方針とし、その守備力向上を求める一方で可能性は狭めない。「佐藤はうちの基盤の選手。巨人の岡本選手も左翼を守って、三塁を守って、一塁を守る。まだまだ若いし、複数ポジションができない方が難しくなっていく。右翼を守り続ける森下にしても」。ライバル球団の主砲を例に挙げ、選手たちの将来も見据えた。

 さらに、キャンプの振り分けは1、2軍を撤廃。主力組中心の宜野座組と具志川組に変更した。「(拠点の)距離が近いので、(入れ替えの)動きがフレキシブルになる。1、2軍のくくりも必要ない」。高卒2年目の山田、同3年目の井坪、同4年目の中川ら有望株を自身が率いる宜野座組スタートとし、「急成長を遂げて開幕に入ってきたり、そういった部分は非常に楽しみ」と期待を膨らませた。

 すべては2年ぶりのV奪回のため。「2月はもう組織ですから、チームで動く」。ビジョンは掲げた。球春到来とともに“球児革命”が始動する。(小松 真也)

 〇…ドラフト1位・伊原(NTT西日本)が、兵庫・鳴尾浜で行われた新人合同自主トレで初めてブルペンに入り、立った捕手に直球のみ20球を投げ込んだ。その後の3000メートル走では「最初から飛ばし気味で」と一度もトップを譲らず、12分32秒で独走V。春季キャンプは同3位の木下とともに主力組中心の宜野座スタートが決まり「楽しみな気持ちと身の引き締まる思い。ボールのキレ、コントロールの部分でアピールしていきたい」と決意した。

 ◆阪神・春季キャンプ宜野座組メンバー 43人が宜野座組に選ばれた。ベテランの岩崎、原口らは具志川組からのスタートとなる。

 【投手】(23人)ゲラ、西勇、※伊原、デュプランティエ、伊藤将、門別、才木、畠、及川、村上、ネルソン、桐敷、茨木、大竹、富田、※木下、※石黒、岡留、石井、※川原、佐藤蓮、ビーズリー、ペタンセス

 【捕手】(4人)梅野、坂本、栄枝、中川

 【内野手】(9人)木浪、大山、熊谷、佐藤輝、小幡、中野、※山田、高寺、ヘルナンデス

 【外野手】(7人)森下、近本、井上、※井坪、前川、※豊田、野口

 ※は主力組中心のキャンプに初参加の日本人選手

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