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イチロー氏、日本人初の米野球殿堂に選出  史上2人目の満票に1票届かず

スポーツ報知 2025年1月22日 8時17分

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター・イチロー氏(51)が21日(日本時間22日)、米野球殿堂に選出された。MLBネットワークの番組内で発表された。メジャー史上最多652セーブを挙げたM・リベラ氏以来、6年ぶり史上2人目の満票選出はならなかった。引退後5年の有資格1年目。日米両方の殿堂に選ばれることもまた史上初の快挙となった。殿堂入りの式典は7月27日にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる。

 公開された投票結果を随時まとめて掲載していた米サイトでは、直前まで全体の54・3%、213票の結果を公開し、唯一の満票をキープしていたが、非公表分で、投票しなかった記者がいた模様だ。393票で得票率は99・7%。満票に1票届かなかったのは、D・ジーター以来の“準満票”になる。

 16日には日本の野球殿堂博物館が25年野球殿堂入りを発表し、選出された。資格1年目での殿堂入りはスタルヒン(1960年)、王貞治(90年)、野茂英雄(2014年)、工藤公康(16年)、松井秀喜(18年)、金本知憲(同)に次ぎ、7人目の快挙だったが、全349票中、史上初となる満票には26票も足りなかった。

 史上最長の7年連続首位打者、パ・リーグ最多記録となる5度の最多安打。NPB9シーズンで打撃タイトル19冠を置き土産に、01年、戦いの舞台をメジャーリーグに移した。当時の年齢は27歳だった。

 遅いメジャーデビューだったにもかかわらず、19シーズンで3089安打を積み上げた。2000年代の安打ランキングではA・プホルス(3384本=カージナルスなど)、M・カブレラ(3174本=タイガース)に次ぐ3位。だがプホルスは22年、カブレラは21年の実働。イチローは引退した19年は引退の場となった日本開幕戦2試合に出たのみなので、実質18シーズンの実働であり、平均安打数は両者を上回りトップとなる。日本時代と合算すると4367本に跳ね上がり、MLB史上最多P・ローズ(レッズなど)の4256安打を上回る。

 01年に242安打、打率3割5分、56盗塁をマークし、史上2人目の新人王とMVPのW受賞を達成。それ以降、10シーズンで7度のリーグ最多安打。10年連続200安打、打率3割以上をマークした。盗塁は昨季、大谷翔平(ドジャース)が59盗塁を記録するまで日本人選手史上最多であり続けた。

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