テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は22日、タレント・中居正広(52)の女性トラブルを巡り、フジテレビ社員の関与が報じられた問題で21日に村上誠一郎総務相(72)が同局に対して「独立性が確保された形で早期に調査を進め、信頼回復に努めてほしい」と求めたことを報じた。
さらにスタジオでは、フジテレビへのCMの差し止めを表明した企業は20日の時点で75社となったことを伝えた。その中でキッコーマンが同局で1社提供する50年以上続く長寿番組「くいしん坊!万才」(日曜・午後5時25分)の放送を当面見合わせるよう要請したことなど今回の騒動を巡る様々な影響を報じた。
その中でフジ・メディア・ホールディングスの大株主である文化放送の斉藤清人社長が21日の定例社長会見で臨時取締役会の開催を申し入れたことを伝えた。斉藤氏はフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社外取締役を務めている。会見では「もちろん株主として、フジテレビの声明や、先週の金曜日に行われた会見などには注目しています。ホームページでは、グループ人権方針でうたわれています」とし「人権方針にうたっていることを、ぜひフジテレビには誠実に実践していただきたい。会見を受けてまだまだ足りていないことがある。我々にも説明が欲しい。私も(会見の内容は)報道で知るしかなかった。あの会見の形はクローズでした。メディアが行う会見としては(開催の方法も)足りていなかった。あまりにも『回答を差し控える』という回答が多かった」と述べた。
コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、社外取締役からの臨時取締役会の要請を「手放しでは評価、今まだできなくてですね」と見解を示した。その理由を「1年半前にフジテレビは今回のトラブルを把握していたことを会見で明らかにしましたよね」とし「その1年半前の後に中居さんの番組をやめるチャンスってあったわけです。例えば、松本人志さんの問題があって、これは去年の1月ぐらいには結構、大きな問題になっていて、番組のタイトルを『まつもtoなかい』から、わざわざやめるんじゃなくて名前を変えても番組を続けたわけです」と指摘した。
このタイトル変更した番組は、「ダウンタウン」松本人志と中居のMCで2023年4月にスタートした「まつもtoなかい」のこと。松本は「週刊文春」が報じた性的強要疑惑をめぐり昨年1月8日に活動休止を発表し、昨年2月4日から「だれかtoなかい」に番組名をリニューアルすることをフジテレビは発表していた。現在、今回の問題を受けフジテレビは今月12日の放送から当面の間休止することを発表している。
さらに玉川氏は番組をタイトル変更してまで中居の出演をフジテレビが続けたことに「被害を受けた方がず~っと、そのフジテレビで中居さんが出ていることに対して、心の問題としてどういうふうに考えたんだろうな、と」と疑問を投げかけ「それを当然、取締役会では、やっているはずなんです、話として。どうしますか?って話を。その時にじゃぁ、社外取締役の方々は、これ続けていいんですか?って話、しなかったのか?ここも含めてガバナンスなんですよ」と指摘し「ここも含めてその辺の検証を第三者委員会、すすめて行くと思いますが、社外取締役の責任も含めて、第三者委員会は厳しくやって欲しいなと思ってます」と提言していた。