マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（５１）が２１日（日本時間２２日）、日本人で初めて米野球殿堂入りを果たした。「ＭＬＢネットワーク」の番組内で発表された。メジャー史上最多の６５２セーブを挙げたＭ・リベラ氏（ヤンキース）以来、史上２人目の満票選出には１票届かなかったが、引退後５年の有資格１年目で日米同時殿堂入りも史上初の快挙となった。殿堂入りの式典は７月２７日にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる。
イチロー氏の快挙に、米国内でも「日本語」があふれた。「ＭＬＢネットワーク」による全米中継で、３人の殿堂入りを発表した米国野球博物館のジョシュ・ラウィッツ館長は日本語でメッセージを送った。「日本のファンの皆様、この度は日本人初のアメリカ野球殿堂入りを果たしたスズキイチロー選手をここに発表できることを、大変光栄に思います。今年の夏、多くのファンが博物館にご来館いただけることを心よりお待ちしております。イチロー選手、クーパーズ・タウンへようこそ」。約３０秒に及ぶ長文。約６週間練習していたと明かし、大役を終えた後、「彼に祝福メッセージを送るだけではなく、心から歓迎していることを伝えたかったし、日本のファンにも届けたかった。日本の皆さんが長年待ち望んでいたことが実現して心から幸せです」と語った。
また、ＭＬＢは公式Ｘに「イチロー選手、アメリカ野球殿堂入りおめでとうございます！」と日本語で投稿。マリナーズも公式Ｘで「アメリカ野球殿堂表彰者、鈴木一朗」「永遠にして、伝説。イチロー。」「８月９日に、イチローの『５１』は正式に永久欠番となる」「『史上最高』が語る」など英文とともに日本語訳も交えて連投した。