Infoseek 楽天

序二段から再起の矢後が6連勝で優勝に王手 「あまり意識しません。一つでも多く勝てたらと思います」

スポーツ報知 2025年1月22日 11時48分

◆大相撲初場所11日目(22日、東京・両国国技館)

 元幕内で西序二段19枚目・矢後(押尾川)が西三段目・雷鵬(伊勢ケ浜)を押し出して6連勝。7番相撲で西60枚目・関本(阿武松)との一番に勝てば序二段優勝が決まる。

 立ち合いから距離を取って、腰を引いた雷鵬が中に入ろうとしたところを押し出した。「正直、どうやって来るのか分からなかったので見ていこうと思いました。序二段優勝? あまり意識はしてません。一つでも多く勝てればと思っています」

 十両や幕内の華やかな舞台で活躍したのは過去のこと。観客が少ない午前中の土俵が矢後の現在地でもある。締め込みを風呂敷に包んで1人で国技館入り。支度部屋には会話をかわす力士も少ない。

 孤独の戦いでもあるが、師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)は「お前が頑張るならばオレも一緒に戦ってやる。さみしいと思ってもオレがいつも寄り添ってやるからな」と声をかけてくれたという。再起をかけて右膝の手術を3度も受けた。状態はまだ途上だというが、少しずつ階段を上っているのは事実だ。

この記事の関連ニュース