◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO世界同級11位・金芸俊(24日、東京・有明アリーナ)
世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が22日、横浜市内で試合前記者会見を行った。会見冒頭、あいさつに立った大橋ジムの大橋秀行会長は日程と対戦相手の変更、防衛戦を予定していたWBO世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・武居由樹(大橋)の負傷、試合延期を受け「大変ご迷惑をおかけいたしました。心よりおわび申し上げます。本当に申し訳ございません」と謝罪した。
尚弥も会見で日程、相手変更に言及。「対戦相手が急きょ変わり、僕がここでモチベーションが上がらないとか言っていたら、チケットを買ってくれたファンの方に申し訳ない。代役を受けてくれた金選手と24日、会場に足を運んでくれるファンの方に対しては、本当に最大限のエスペクトを持ってリングに上がって、油断することなく井上尚弥のボクシングをしっかりと見せることがファンに向けたメッセージ」と話した。
同興行は昨年12月24日に予定されていたが、尚弥と対戦予定のサム・グッドマンの負傷を受け10日前に1か月の延期が決定。今月11日にグッドマンが再度負傷したため、対戦相手が金に変更された。また武居は2度目の防衛戦を予定していたが、右肩故障で延期。4~5月の開催を模索していく。
◆井上―金芸俊戦の経緯 ▽24年5月6日 東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下して防衛に成功後、井上がグッドマンをリングに上げ「9月頃防衛戦をしたい」と呼びかけ、グッドマンも「絶対やりましょう」と応えた。
▽同10月24日 12月24日にグッドマンと防衛戦を行うことを発表。
▽同12月14日 グッドマンが来日直前のスパーリングで左目上を裂傷。4針縫ったことで、興行の1か月延期が決定。
▽25年1月11日 グッドマンが再度、左目上を負傷したため、予備選手としてオファーしていた金に挑戦者を変更。