22日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・午後1時)に、デビュー55年目を迎える歌手の野口五郎が出演。96歳になった母・伊代子さんとの貴重映像を公開し、思いを語った。
13歳で岐阜から上京し、15歳でデビューした。ボランティアで歌手をしたり、地元の祭りで歌うなど歌が得意だった母に、幼少期から歌を教えてもらい「ビブラートとかも母親から教わりました」と野口。母は一緒に上京し、ずっと支えてくれた。番組ではカセットテープで残されていた、子どもの頃の野口の歌声も紹介された。
「母は今は認知症が進んで、施設の方に入ってたりするんですけど」と野口が話すと、「お母さまとの映像があるんですって?」と黒柳徹子が返し、施設のベッドに座る母と野口の映像が流された。
野口の腕に手を乗せた母に、「元気ですか? 足、大丈夫?痛くない?」と話しかけると、言葉は発しないが手をトントンと動かしてこたえる母。そんな母のおでこに頭をつけて「いてくれればいい、元気でいてくれればそれでいい」と声をかける姿があった。
これを見た黒柳徹子は、少し声を詰まらせて「なんて、あなた優しいんでしょう」。野口は「カメラを回してるのは娘なんですよ」と、撮影したのがタレント・三井ゆりとの長女でピアニストの文音であることを明かした。
野口が母と一緒に歌を歌うことがあると話すと、黒柳は「ちょっと歌ってみてくれません?」とリクエスト。野口はそれにこたえて、ギターの弾き語りで「リンゴ追分」を披露していた。