巨人の松井颯投手が22日、育成練習の休日を利用して横浜市内で自主トレを行った。NPB選手への指導も多数行うフォームコーディネーターの白川峻也氏とともに、体幹と脱力を意識した投球フォームを確認し、ブルペン投球では非公式ながら150キロをマーク。2月1日のキャンプインへ向けて、「いい感じに形になってきた。手応えがあったので良かったです」とうなずいた。
苦しんだ経験を糧にする。プロ1年目の23年は、5月に支配下登録されて球団史上初となる育成新人初登板初勝利をマーク。さらなる飛躍が期待された昨季は初の開幕1軍入りを果たしたが、結果を残せず2登板で防御率13・50に終わった。腰痛やフォームの乱れに悩まされ、今季は育成契約で再出発となった。
明るい材料もある。昨年参加した台湾でのアジア・ウィンターリーグでは、全体トップの防御率0・79と安定した投球を披露。「けがをしたところ(腰)に対してのアプローチやコンディションに関しても知識が増えた。最低限このエクササイズをやれば、いいコンディションで投げられると理解できたことが1番の収穫」と手応えをつかんだ。
春季キャンプは2軍スタート。再び支配下を目指す戦いがスタートする。「去年はけがですごく苦しんだ。まずはけがをしないようにということと、1軍で1年間投げられるメンタルと体力をつけられるようにやっていきたい」と意気込んだ。