◆プロボクシングWBOアジアパシフィック&東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・佐々木尽―元日本同級王者・坂井祥紀(24日、有明アリーナ)
4団体世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)―金芸俊(韓国)戦のセミファイナルで対戦するWBOアジアパシフィク&東洋太平洋ウエルター級チャンピオン・佐々木尽(23)=八王子中屋=と、挑戦者で元日本同級王者の坂井祥紀(34)=横浜光=が22日、横浜市内のホテルで会見を行い、世界を目標に掲げる佐々木は高らかに防衛を宣言した。
「先月は調子が悪かったので1か月間延びたことはラッキーだった。調整期間が長い分、プラスになった」と王者。尚弥と当初対戦するはずだったサム・グッドマン(オーストラリア)の負傷により、昨年12月24日だった興行は1か月間延期となり今月24日に変更。コンディションの上がらなかった佐々木には好材料となったようだ。目標は「日本人初の世界ウエルター級チャンピオン」。それだけに「熱い試合をして会場を湧かせて、世界をアピールする」と、豪語する。
挑戦者の坂井は昨年5月に日本王座を奪われ、8か月ぶりの再起戦を兼ねたタイトル戦。佐々木のデビュー直後からスパーリングをしたという旧知の仲だが、その実力は当時とは比べものにならないほど佐々木の成長を認めている。「もう僕が知っている佐々木くんではないと思っているんで、しっかり覚悟して臨みたい」と、WBO、IBFで世界3位にランクされる後輩を警戒していた。
戦績は佐々木が18勝(17KO)1敗1分け、坂井は29勝(15KO)14敗3分け。