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車いすテニス・上地結衣、全豪4強入りで世界ランク1位返り咲き!「もう一度」6年7か月ぶり願いかなった

スポーツ報知 2025年1月23日 4時0分

◆テニス ▽全豪オープン 第11日(22日、オーストラリア・メルボルン)

 【メルボルン22日=吉松忠弘】車いすテニス女子で、パリ・パラリンピック2冠の上地結衣(30)=三井住友銀行=が、同14位のリジ・デフリーフ(20)=オランダ=に6―1、6―2のストレート勝ちで4強入り。27日発表予定の最新世界ランキングで、23度の4大大会優勝を誇るディーデ・デフロート(28)=オランダ=を上回り、約6年7か月ぶりに世界1位への返り咲きが確実になった。男子の小田凱人(18)=東海理化=も4強入り。

 上地が現役続行を決めた願いが一つ、早くもかなう時が来た。「もう一度、世界ランキング1位にもなりたいなと思う」。この日、上地は4強入りを決めたが、この後の結果にかかわらず、デフロートを抜いての1位復帰は確実。国際テニス連盟が明かした。18年6月4日の週以来となる世界1位に返り咲く。

 万年2位が浸透していた。パリ・パラリンピック後に、「いつも2位。それでも負けたくない」というキャッチフレーズで、上地の密着ドキュメンタリー映画が公開されたほどだ。しかし、同パラ決勝でデフロートを破り、その後、デフロートはけがで休養した。

 現役続行を決めた上地は、パラから今回の全豪の前哨戦決勝で敗れるまで16連勝。じわじわとデフロートとの差を詰めた。昨年の全豪で優勝したデフロートが今年欠場したことで、ポイントの800点を失い、ついにひっくり返す時が来た。

 女王復帰を前に、簡単に負けるわけにはいかない。この日はデフロートの後継者の新星に勝ち、準決勝は、前哨戦決勝で敗れた李暁輝(中国)が相手だ。「嫌なところ、風とかも含めて、勝機をつかみたい」。その先には「今年の年末に、年間世界1位でいたいのが最終目標」。5年ぶり3度目の優勝でつなげる。

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