◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO世界同級11位・金芸俊(24日、東京・有明アリーナ)
世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が22日、横浜市内で試合前記者会見に出席した。同席したプロモーター興行大手「トップランク社」のボブ・アラムCEOは、尚弥について「マニー・パッキャオより上だと思う」と絶賛した。
パッキャオ(フィリピン)は世界6階級制覇を成し遂げた伝説的なボクサー。アラム氏は「ボクサーは唯一無二の存在。パッキャオを落としているわけではない」と前置きした上で「井上選手のキャリアの方がより伝説的」と評価した。尚弥がライトフライ級から階級を飛ばさずに1つずつ、無敗で4階級制覇を果たしてきた点を挙げ、“飛び級”したパッキャオとは「全く比較の対象ではない」という。
またパッキャオが時に「注意を欠いた試合」で負けたことがある点も指摘。井上の「規律正しく、正解となるパンチを繰り出せる。しっかりとしたKOもある。愚かなリスクを取らない。スキルもテクニックもある」と“ボクシングIQ”の高さも高く評価するポイントだとした。
隣でコメントを聞いていた尚弥は「そんなことはないだろうなと思いながら聞いてましたけども」と苦笑い。ただ「自分が引退した時に殿堂入りできるように、そして結果的に皆さんからそう言ってもらえるようなボクサーになりたいなと思います」と話していた。