プロ野球の榊原定征コミッショナーは２２日、イチロー氏の米野球殿堂入りを受けて祝福のコメントを発表した。
「このたび、イチロー氏が日本人初のアメリカ野球殿堂入りという快挙を果たされましたことを心よりお祝い申し上げます。先日の日本の野球殿堂入りに続き、野球の母国・アメリカの野球殿堂にもイチロー氏の名前が刻まれることは大変誇らしく、心からの賛辞を贈ります。
イチロー氏がＮＰＢとＭＬＢの双方で残された偉業の数々は、多くの人々に夢と希望を与えました。オリックス・ブルーウェーブ時代には、右足を大きく振ってタイミングを取る「振り子打法」で１９９４年から７年連続で首位打者を獲得し、１９９４年に達成したシーズン２１０安打は当時の日本記録となりました。
２００１年、シアトル・マリナーズに移籍しＭＬＢデビューを果たすと、１年目にしてシーズン２４２安打を記録し、新人王とＭＶＰを同時受賞されました。その後も１０年連続２００安打達成や１０度のゴールドグラブ賞受賞など数々の記録を残されており、２００４年に達成したシーズン２６２安打という記録は未（いま）だに破られていません。日米通算４３６７安打というとてつもない数字は、イチロー氏の長年にわたる努力の賜物にほかなりません。
今回のアメリカ野球殿堂入りは、こうした功績が公式に認められた証であり、野球史に燦然（さんぜん）と輝く栄誉として後世に語り継がれることでしょう。改めまして、イチロー氏のアメリカ野球殿堂入りをお祝い申し上げるとともに、その輝かしい実績に最大級の敬意を表します」