NHKの報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜・午後7時半)で22日、「独占密着・佐々木朗希MLB移籍舞台裏▼初めて語る決断の背景」と題し、ロッテからポスティングシステムを利用しドジャース入りした佐々木朗希投手の特集が放送された。
番組内では佐々木が移籍先を選ぶ裏側が明かされた。代理人のジョエル・ウルフ氏とのミーティングで、球団選びにおいて重要なポイントを6つ提示された。
①熱意②要望への対応③日本文化への理解度④日本選手がいること⑤都市・環境⑥チーム力を同氏が挙げた。佐々木はこの中から「日本選手がいること」を移籍先の条件から外した。その後、残った5項目に関して各球団と面談した感触を元に、佐々木自ら点数をつけた。
「簡単な決断ではないので。大変な部分もあるんですけど、サイ・ヤング賞取りたいっていう目標があるので、自分がもっと選手として成長できるように必要なことを今はピックアップしながら決めていきたい」と番組内で語った。
佐々木は年が明けた1月、最終候補を3つに絞り、「最終段階にきているので。あとは目に見えるものもそうですし、自分で何か感じるものもあるので」とその球団がある街を訪れた。ブルージェイズ、パドレス、ドジャースの球場に足を運び、実際に設備も使って見極めたと明かした。
そして1月15日に再度、代理人の事務所でミーティングを開き、ウルフ氏が世界一の投手になるためには「重要なのは最初の2年間、どの球団があなたに最もフィットするか」と提言。監督がどう起用するか。投げられるか、休みが必要かを密に話し合えるか否かが大事だとアドバイスした。「(チームメートの項目は)ちょっと難しいですね。会った選手でしか判断できないし、差をつけられる気がしない」と悩む姿も放送された。