SUPER EIGHTの丸山隆平がこのほど、都内で主演舞台「浪人街」(2月20日~3月16日、東京・新橋演舞場)の公開稽古と囲み取材会に出席した。
幕末の江戸の町を徘徊(はいかい)する不器用な浪人たちの生き様を描く。丸山は舞台で時代劇に挑戦するのは初めてで「俳優として新しい挑戦できることは恵まれたこと。おっかなびっくりで怖いなあという気持ちもあるけど、常にアップデートしていかなきゃいけないという意味ではすてきなチャンスをいただいた。毎日発見ばっかりです」と充実の表情を浮かべた。
浪人・源内役を演じる。稽古では、酒に酔う芝居や本格的な殺陣も披露し「武士らしい姿勢や歩き方を心掛け、お風呂入る時はできるだけ蹲踞(そんきょ)で髪の毛を洗っている。当時の人たちは足腰強かったと思うので、そういう筋肉の形に近づけたら」と役作りに余念がない様子。「自由奔放で体たらくで女にだらしない役だけど、どのようにこの男が変わっていくのか、変わらないのかを描ければ」と気合十分に語った。
本作は1928年に無声映画(マキノ正博監督)として公開され、90年には原田芳雄さん主演で4度目のリメイク。2004年には唐沢寿明、松たか子らが出演し初舞台化された。丸山は「今回は新たな解釈もあり、それぞれの人物の描かれ方に奥行きがある」とアピールした。
公開稽古には共演の女優・玄理、俳優・入江甚儀、板尾創路らも出席した。東京公演後は、3~4月に愛知、京都を巡演する。