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神戸の元日本代表DFが視野を狭める特殊ゴーグルでトレーニング「脳へのストレスを減らす」

スポーツ報知 2025年1月23日 6時0分

 J1神戸が22日、沖縄県内で約1時間半の練習を行った。元日本代表DF酒井高徳(33)は視野を狭める器具を用いた珍しいトレーニングを披露した。

 2度のW杯出場を誇る名手が、軽いドリブルでもうまくボールを操れない。“異変”の正体は特殊ゴーグルだった。足元の視界が遮断されるものと、目元は全て覆われていて、ところどころ小さな穴が開いているものの2種類を使用。目は脳に一番刺激を与えるツールだといい「脳に与えなくていい刺激を日頃ずっと目で与えているらしくて」と説明。「視野を狭くして脳へのストレスを減らすことと、見えにくい中でボールタッチすることで、見ないといけないところだけ見るようになって余計な目を使わなくなる」とその効果を明かした。ドイツでプレーした頃から取り組んできた調整法だという。

 FW宮代大聖(24)、MF橋本陸斗(19)らもゴーグルを装着して練習したが、苦戦。外してボールが見やすくなると「おぉ~!」と変化にうなずいた。

 チームの今季最初の公式戦は、2月8日のスーパー杯・広島戦(国立)。その後、ACLE、リーグ開幕戦と続く。「キャンプもちょうど折り返しくらい。より精度を高められる時間を過ごして本番を迎えたい」と酒井。J1リーグ3連覇、天皇杯2連覇が懸かる今季も“視界良好”で迎える。(森口 登生)

 〇…FW武藤嘉紀(32)とDF広瀬陸斗(29)は体内に取り込む酸素濃度を調整するマスクを装着してジョギング。武藤は「厳しい時のために日々のトレーニングから少し自分に負荷をかけて肺活量を上げていく」。GK前川黛也(30)は動体視力などが向上するという特殊サングラスを着用して練習。5年ほど前から取り組んでおり「反射神経や、反応してなくても勝手に手が出ていたりする」と実感を話した。

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