NHKの報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜・午後7時半)で22日、「独占密着・佐々木朗希MLB移籍舞台裏▼初めて語る決断の背景」と題し、ロッテからポスティングシステムを利用しドジャース入りした佐々木朗希投手の特集が放送された。
番組には佐々木をロッテの監督として迎え入れ、3年間指導した井口資仁氏が出演。ドジャース入りについて、「いろんなことを加味して、自分自身のローテーションも含めて、ここが一番マッチしているのではないかな」と感想を語った。佐々木の思いも理解しており、「入団1年目から自分自身の目標設定にサイ・ヤング賞って書いてありましたので」と高い志があったことも明かした。
2022年に完全試合を達成した次の試合で8回で降板させたことにも言及。「監督として2試合連続完全試合ってのは見たかったですけども」としながらも、「朗希のこれから先のこと。(完全試合をした)1試合目でかなりね、疲労も蓄積していましたので、その後を考えての交代となりましたし、交代で大船渡の監督の思いっていうのが、自分自身も分かったような気がしますね」と佐々木の体調を考えての決断だと振り返った。
23歳でのメジャー移籍は日本球界の損失になるという声には、「懸念があるのは理解できます」としながらも、「夢を諦めるっていうこともなかなか酷な話なので、MLBとNPBがね、しっかりと話しあってルール作りなどしてほしいと思いますね」と決断に理解を示し、日米間移籍のあり方を前向きな形にする必要性も語った。