ドジャースは22日(日本時間23日)、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)とマイナー契約で合意したことを、正式に発表し、本拠地のドジャースタジアム内で入団会見が行われた。手元の紙を見ながら、日本語でのスピーチ全文は以下の通り。英語でのあいさつはなかった。
「ロサンゼルスの街全体が大変なときに、このようにたくさんの皆様にお集まり頂きありがとうございます。そして、会見を開いて頂いたドジャースの皆様に感謝申し上げます。きょうこうしてドジャースのユニホームに袖を通してみて、改めて自分は0からスタートするのだと、身が引き締まる思いです。今回のMLB移籍に際し、自分のような実績のない選手に対して、たくさん球団から熱心に声をかけて頂きました。自分のために時間を割いて頂いた多くの球団関係者の皆様に本当に感謝しています。自分が選手として、一番成長できる場所を純粋に選ぶことが出来る、一生に1度のこの機会に、楽しみ、かみしめてこの1か月間を過ごしました。どの球団にもそれぞれ魅力を感じたので、その中から1つだけを選ぶと言うのは非常に難しい決断でした。いろいろな意見があるのは重々承知しています。ただ、ここに来ると決めた以上、今は自分が出した結論がベストだと信じて、自分の定めた目標を信じて、自分の可能性を信じてくれる人たちのために前に進んでいきたいと思います。自分も被災して苦しい思いもしましたが、自分の目標は見失わないこと、前を向き続けること、それだけは忘れないようにしていました。ロサンゼルスの街もいま、このようにつらい状況ですが、今日から自分もドジャースの一員として、ロサンゼルスの皆さんと一緒に前を向いて頑張って行けたらと思います。最後になりますが、自分の挑戦を後押ししてくださった千葉ロッテマリーンズの関係者の皆様、5年間応援してくださったファンの皆様に本当に感謝しています。さらに、今回のMLB移籍にあたり、僕のことを最優先に考え交渉してくださった代理人のジョエル・ウルフさんをはじめ、ワッサーマンの皆様、野球だけに限らずこれまでの人生で支えてくださったすべての皆様、そしてどんなときもそばで支えてくれた家族に感謝を伝えたいです。ありがとうございました」