ドジャースは22日(日本時間23日)、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)とマイナー契約で合意したことを、正式に発表し、本拠地のドジャースタジアム内で入団会見が行われた。
朗希は冒頭で紙を見ながら日本語でスピーチ。「ロサンゼルスの街全体が大変なときに、このようにたくさんの皆様にお集まり頂きありがとうございます」とロサンゼルス近郊で起こっている大規模山火事について言及し、自身も2013年東日本大震災で被災した経験も触れて「自分も被災して苦しい思いもしましたが、自分の目標は見失わないこと、前を向き続けること、それだけは忘れないようにしていました。ロサンゼルスの街もいま、このようにつらい状況ですが、今日から自分もドジャースの一員として、ロサンゼルスの皆さんと一緒に前を向いて頑張って行けたらと思います」と話した。
会見に同席したスタン・カステン球団社長(CEO)は「まず、会見の前に、山火事で被害を受けた地域の人々について語ることは大事なことだと考えています。本日、更に大きな火事が起き、我々の心は地域で苦しむ人々に寄り添っています。これまでも色々と支援をしてきましたが、この先も、調査を進め支援を続けていきたいと思います。ここまでの経緯は、想像も出来ないことであり、我々の思い、祈りを地域で苦しむ人々に届けます。数年前、我々は、今後数年の間に、ファンと地域にとって、ビジネス面でも球界全体でも、国際的にも我々を向上させる機会が訪れるということを認識し、それから数年、球団編成部らがその機会を追求してきました。そして、本日は、佐々木朗希投手と契約する重要な日を迎えました。単に、有力球団としてだけではなく、地域に通じ、特に太平洋を通じて国際的に通じてきた歴史を持つ球団としての誇りを持って、我々はドジャースとして、獲得に最善を尽くして参りました」と話した。