タレントの中居正広が２３日、有料ファンクラブサイトを通じて芸能界を引退すると発表した。昨年１２月１９日発売の週刊誌報道から約１か月。テレビなどで多くのレギュラー番組を抱えていたスターが姿を消した。今月９日には公式サイトで示談の成立を報告し「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」としていたが、一転して引退を決断した。
有料サイトに「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします」と報告。その理由については「私がこれまでに携わらせて頂きましたテレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの、打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談がすべて終了し、本日となった次第でございます」とした。
続けて「これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります。全責任は私個人にあります。これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません。そして、改めて、相手さまに対しても心より謝罪申し上げます」と重ねて詫び「ヅラ（※ファンクラブ会員）の皆さん 一度でも、会いたかった 会えなかった 会わなきゃだめだった こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…。」とつづった。
◆騒動の経緯
▼２０２４年１２月１９日 同日発売の「女性セブン」がトラブルをスクープ。会食した女性との間に巨額の解決金を払ったと報じた
▼２６日 「週刊文春」が中居が女性に解決金９０００万円を支払ったことや、トラブルにフジテレビ社員が関わっていたと報じる。中居の弁護士は「解決済み」と回答
▼２７日 フジテレビが公式サイトで社員の関与を否定。一部報道では、同局の社員がセッティングした会食を直前で欠席したとも報じられたが、「会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません」「当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」
▼２０２５年１月７日 日本テレビ系「ザ！世界仰天ニュース」の４時間スペシャルで、ＭＣ中居の出演シーンをカットして放送
▼８日 フジテレビ系「だれかｔｏなかい」１２日の放送から「当面の間」休止を発表（のちに終了を発表）
▼９日 中居が公式サイトでコメント発表「トラブルがあったことは事実」「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」。テレビ朝日は「中居正広の土曜日な会」の当面の間の休止を発表
▼１５日 米投資ファンドのダルトン・インベストメンツとその関連会社が、中居の問題に関する調査や信頼回復を求める書簡を送付し「私たちは激怒しています」とコメント。日テレが「ザ！世界仰天ニュース」の中居の降板を発表。騒動後初のレギュラー番組降板となった
▼１７日 フジテレビが本社で記者会見。港浩一社長ら幹部５名が出席。局側が２０２３年６月初旬に中居のトラブルを認識し、対応にあたっていたと説明
▼２０日 ＴＢＳ系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」放送終了、同局系「ＴＨＥ ＭＣ３」の降板を発表
▼２１日 ニッポン放送「中居正広ＯＮ＆ＯＮ ＡＩＲ」終了発表
▼２２日 テレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」打ち切り、フジテレビ系「だれかｔｏなかい」終了を発表。中居の全てのレギュラー番組が終了。また、フジテレビ系列の関西テレビ（カンテレ）の大多亮社長が会見を開き、フジテレビの一連の騒動について、食事会について「女性から相談を受けていた」と認めた
▼２３日 中居が有料ファンクラブサイトで芸能界引退を発表