J1京都は23日、独1部のFCアウクスブルクからMF奥川雅也を完全移籍で獲得することを発表した。“古都のネイマール”が約10年ぶりに日本のサッカー界に帰ってくる。
中、高校と京都の下部組織でプレーし、2015年にトップチーム昇格を果たした。抜群のスピード、突破力から世代別の日本代表常連。そのプレースタイルはブラジル代表の名FWに例えられ“古都のネイマール”と称された。同6月に豪1部のザルツブルクに完全移籍し、Jトップチームデビューからわずか3カ月ほどで海外進出。その後、同チームの育成チームにあたる同国2部のFCリーフェリングや、独2部のキールに期限付き移籍し、19年にザルツブルク復帰。デビュー戦で得点を記録するなど、日本代表MF南野拓実とともにチームに貢献した。
21~22年シーズンには独1部のビーレフェルトで4試合連続ゴールを奪い、昨年10月にSランスの日本代表MF中村敬斗が更新するまで、欧州5大リーグで日本人最長の連続ゴール記録だった。
23年7月にFCアウクスブルクに移籍し、同10月には初ゴールを挙げた。しかし、度重なるけがにより今季は出場なしに終わった。
この日、京都は沖縄県内でのキャンプで、午前と午後の2部練習を行った。現在2季連続で主将を務め、昨夏パリ五輪日本代表のMF川崎颯太は、奥川復帰を聞いて「ユース時代に何度か練習でお会いしたくらいですけど、優しいお兄ちゃんのような感じだった。自分にとっては嬉しいですし、刺激になる選手。ピッチ内外問わずサッカー少年のようにたくさん質問して吸収できたらなと思う」と喜んだ。