ソフトバンクの川瀬晃(ひかる)内野手とオリックスの川瀬堅斗投手が23日、大分・国東(くにさき)市で行っていた兄弟合同自主トレを打ち上げた。昨年7月に堅斗が支配下登録を勝ち取り、同9月に初対決を含む3度の対戦が実現。3打数無安打で末っ子に軍配が上がっていた。今季の対決にも注目が集まるところだが…。
兄・晃「とにかくHランプをつける」
弟・堅斗「今年もヒットを打たせない」
このように公約した。敗れた方が、来オフに家族全員集合の上、高級すし店でごちそうする。その上で「三振したらおまけも」(晃)と、Kマークを喫した場合には、お酒なのか茶わん蒸しなのか、何らかのオプションも用意するとした。
四男の兄はリベンジに燃えている。「実家に帰って親戚の集まりで一番言われるのが『弟に負けたね』。自分も悔しいし、弟から言われるのが一番腹立つ」と歯がみした。対決第4ラウンド以降に向けて「計10打席まで、あと7打席待ってくださいと。そのうちセーフティーもする」と兄の沽券(こけん)に懸けて、泥臭くとも一本打ちたいところだ。
一方の五男坊は兄へのリスペクトにあふれている。「昔から野球の部分でも、(野球とは)違うところでも憧れがありました。それはプロに入っても変わらず、テレビでずっと見て『俺も頑張らんといけんな』と常に思っていました。刺激になる存在です」と方言も交えてお兄ちゃんをたたえた。
昨年11月、堅斗が契約更改後の会見で「地元で晃、兄ちゃんとやりたい」と兄弟合同自主トレを呼びかけたことから実現。兄貴は「昔を思い出しますね。公園でやってたことのほぼ延長線。少年野球は6年と1年で1年かぶっただけ。同じチームに属することがなかった」と久々のセッションを楽しんでいる。目慣らしのために打撃投手も買って出ている弟も「やりやすいです。気を遣わないで思い切りできる」と笑顔だ。
晃は「打撃を磨いてアピールしていきたい」と10年目のレギュラー奪取に意欲。堅斗も「ゆくゆくは先発をしたい。今年は中継ぎで20試合台後半、先発で3~5試合の合計30試合くらい投げたい」と主力投手としてブレイクすることを誓った。川瀬兄弟がパ・リーグを熱くする日も近い。
★川瀬家の兄弟対決全結果
(すべて昨季、京セラD)
9月13日 二ゴロ
9月14日 右飛
9月23日 右飛