◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィックミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・小林豪己―同級3位・高田勇仁(24日、有明アリーナ)
タイトル戦の計量が23日、横浜以内で行われ、チャンピンの小林豪己(26)=真正=は47・4キロ、前日本同級王者の高田勇仁(26)=ライオンズ=は47・5キロで、ともにアンダーでクリアした。
ミニマム級の実力者同士の一戦。世界挑戦に向けてのサバイバルマッチという意味合いを、2度目の防衛戦となる小林も十分理解している。「今回は試合内容が問われる一戦。ただ勝つだけではダメ。倒して勝つことが必要」と、言い切る。対戦する高田は日本王座を4連続防衛後に返上し、アジア王座を狙う脂の乗りきった存在でもある。「がんがん前に出てきて強いパンチを打ってくる」と高田の印象を口にした小林だが「自分のボクシングをすれば倒すチャンスが巡ってくる。ワンツーからのカウンター、下(ボディー)から攻めていって上で仕留めるとか」と対策は万全のようだ。
一方の高田も、この一戦をクリアした先には大きなチャンスがあることを分かっている。「日本タイトルを返上したのはアジアのタイトルを取るため。アジアを取ってから世界に行きたい」。デビューから日本王座を獲得するまで8敗を経験した苦労人だが、軽すぎたウエートの増量に成功すると、本来の実力を発揮し世界を目指せるまでに成長した。「こんな大舞台(有明アリーナ)を用意してもらって試合がすごく楽しみ。お客さんが楽しめるハラハラした試合をしたい」と、王座奪取をにらむ。
戦績は小林が8勝(5KO)1敗、高田は15勝(6KO)8敗3分け。