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佐々木朗希、ド軍入団会見で東日本大震災と山火事を重ねる「自分も被災して…」「LAの皆さんと前を向いて」

スポーツ報知 2025年1月24日 5時0分

 ロッテからポスティングシステムでドジャースに移籍し、マイナー契約を結んだ佐々木朗希投手(23)が22日(日本時間23日)、本拠地のドジャースタジアムで入団会見を行った。会見前に契約合意が発表され、背番号「11」のユニホームにも袖を通した。

 朗希は新天地と自らの境遇を重ね合わせた。ユニホームを着て臨んだ会見。「ロサンゼルスの街全体が大変なときに、このようにたくさんの皆さまにお集まりいただき、ありがとうございます」と切り出した。

 ドジャースが本拠地を置くロサンゼルスは、今月上旬からの大規模な山火事で甚大な被害を受けている。大谷が50万ドル(約7800万円=発表時のレート)を寄付したほか、ド軍としてもさまざまな支援を行っている。ロスの現状を知り、脳裏によぎったのは9歳だった11年の東日本大震災。生まれ育った岩手・陸前高田市が津波に襲われ、父・功太さん(当時37歳)と祖父母を亡くした。自宅も流された。つらい過去を乗り越えて新たなステージに立った朗希は、実感を込めて言った。

 「自分も被災して苦しい思いもしましたが、自分の目標は見失わないこと、前を向き続けること、それだけは忘れないようにしていました。ロサンゼルスの街も今、このようにつらい状況ですが、今日から自分もドジャースの一員として、ロサンゼルスの皆さんと一緒に前を向いて頑張っていけたらと思います」

 苦しい中でも野球を続け、プロ野球選手となり、ついに夢のメジャーにたどり着いた。LAとともに前を向き、朗希は腕を振る。

 〇…東日本大震災で大きな被害に遭った佐々木の地元・岩手県沿岸部のゆかりの人たちからはエールと喜びの声が上がった。出身地・陸前高田市の市民有志でつくる「佐々木朗希選手を応援する会」の伊東孝会長(71)は、「被災地の子どもたちに大きな希望を与えている。焦らずに一歩一歩進んでほしい」と激励。大船渡高のコーチとして指導した新沼丞さん(63)は「高校の時から遊ぶ暇も惜しんで練習する姿勢は変わらない。チャレンジ精神で頑張ってほしい」と背中を押した。

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