フジテレビの港浩一社長が23日、社員向けの説明会で17日に開いた会見について「失敗だと思った」と発言したことが分かった。フジテレビ系夕方のニュース番組「Live News イット!」(月~金曜・午後3時45分)が報じた。
説明会は17日に行われた港社長らの会見を受けて、社内への説明がないとの社員の声を受けて初めて実施。嘉納修治会長、港浩一社長が出席し説明。社員からの質問に港社長が答える形をとったという。宮司愛海アナウンサーは説明会が行われているスタジオの前から中継で出演。港社長が17日に行った会見がオープンではなかったことについて問われ「終わって、失敗したと思いました」と答えたと伝えた。会見開催まで時間がないこともあり、慣れている定例会見の前倒しという立て付けで実施したとの説明で、港社長から「終わってしまって、色々お言葉をいただいて、本当にその通りで大変反省している」との言葉があったという。港社長の説明に、宮司アナは「スタジオにいた社員から深いため息があった。はぁ、という声も所々聞こえる、そういった空気でした」と厳しい表情で伝えた。
港社長は会見で、一部週刊誌で報じられたタレント・中居正広による女性トラブルに関して、初めて言及。2023年6月初旬時点でトラブルを把握していたことを明かし、同社社員の関与は否定したものの、自身も調査対象になることを理由に「調査委員会に委ねる案件」「ここでの回答は控えさせてください」などと30回以上繰り返した。
説明会では「オープンでネット系も入ってくると不規則発言や彼女のプライバシーが侵害される恐れがあるのではないか、という懸念が一番大きく頭を占めて、ああいうクローズドな会見になりました」と改めて意図を説明。終了後の反響が大きかったことから「マスメディアのくせに、なぜカメラも入れないでやるんだと、もう本当に、言われてみればその通りです」と弁明したという。さらに「報道の立場でありえないことをした。深く反省している」とコメントしたという。