巨人のドラフト5位・宮原駿介投手(22)=東海大静岡キャンパス=が23日、「Gの左の剛腕」への意欲を示した。現在の自己最速は153キロ。「スピードだけではないので難しいところ」とした上で、「158(キロ)はいきたいというか、いけると思う。まずはそこを目指してですね」と現実的な目標として見据えた。
大学入学時は最速142キロだったが、投球フォームの改良や食事面の意識を変えて球速も上がった。昼は自作のオムライスやチャーハンにたんぱく質が多く含まれる鶏の胸肉を投入。夜も祖母の鶏胸肉料理を頬張って体重は70キロから4年間で15キロも増えた。1年ごとに平均3~4キロずつ球速も上がり「まだ伸びしろはあると思う」。巨人左腕では昨季バルドナードが158キロを計測したが、日本人では近年155キロ超の左腕はおらず、貴重な存在となるかもしれない。
この日はジャイアンツタウンスタジアムで行われた新人合同自主トレで、初めて座った捕手にブルペンで投球練習。直球にチェンジアップなどの変化球を交えて30球を投じ「(強度は)7割くらいです。キャンプの前半にMAXに持っていけたら」とうなずいた。春季キャンプは2軍スタート。チームでの存在感も、球速も、どんどん上げていく。(田中 哲)