競泳の北島康介杯は24日、東京アクアティクスセンターで開幕する。前日23日は、大会会長を務める東京都水泳協会の北島康介会長が取材に応じ「協会としても、この北島カップは大事な大会として位置づけている。大会の成功をサポートしていきたい」と語った。
昨年のパリ五輪、男子400メートル個人メドレー銀の松下知之(東洋大)ら、オリンピアンも出場する北島杯。注目は、勝ち上がりで優勝を争う「スキンレース」だ。過去には、国際リーグの大会で実施されていたが「日本では初めてになると思う」と北島会長。50メートルの自由形、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎの全4種目の決勝レースがスキンレースとなる。
優勝までは最大4レース。午前の予選で上位10人に入り、午後のスキンレースへ。第1ラウンド(R)の上位4人が第2R、次戦は上位2人が第3Rに進み、最後は一騎打ちのレースとなる。スタートの合図から次レースのスタートまでは4分間隔。レース間の休憩時間は約3分30秒で、3本を泳ぐ。「見ていてすごくタフなレースになる」と北島会長が語る様に、選手にとっては高強度な戦い。「盛り上げながらできたらいいかなと思うし、こんな水泳のレースがあるんだ、と思ってくれたらうれしい」と期待を込めた。
世界新記録を樹立した選手には100万円、男女の最優秀選手には各50万円などの賞金も出る今大会。スキンレースも対象で、第2R突破で2万円、優勝すれば10万円と最大12万円を獲得できる。北島会長は「賞金のために頑張りました、という選手もいるかもしれないし、3月(代表選考会)までの強化費に使います、という選手もいるかもしれない。試合でしか得られない刺激もある。僕も楽しみにしています」と、好レースを期待した。