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柔道男子・鈴木桂治監督、新ルール適用初のGSパリ大会へ「M―1で言ったら1番バッター。実戦を見ないと」

スポーツ報知 2025年1月23日 19時38分

 柔道のグランドスラム・パリ大会(2月1、2日)を前に23日、男子日本代表の鈴木桂治監督、女子代表の塚田真希監督らがオンラインで会見した。国際柔道連盟(IJF)は昨年12月に、2028年ロサンゼルス五輪に向けた新ルールを発表したが、今大会から初めて適用される。17年から廃止の「有効」が復活となるなど、6月の世界選手権(ブダペスト)まで運用した上で内容を再検討することになっている。

 鈴木監督は変更後初の大会を「(お笑いの)M―1グランプリで言ったら1番バッターでは」と例え、「(グランドスラム大会の)今回とバクー(アゼルバイジャン)、タシケント(ウズベキスタン)、このスタートの3つで、ベースができてくると思います。やはり実戦を見ないと、答えはなかなか出せないなと思っています」と今後、大会を経て対応していく考えを明かした。

 さらに「有効も入りましたし、試合内容も少し動く可能性はあるかなと思います。例えば袖口がOKになったりとか、そういった形で外国の選手にとっては組みやすい状況になってくるのかなと。また、技を出しやすい状況になってくるのかなと思います」と分析。一方で「返し技とかそういったものも、少し通用するようになってくると思います。日本の選手は技を返す技術もしっかり持ってますので、そういった返し技、もしくは後の先みたいな攻め方もこれから少しずつ入ってくるんじゃないかなと思っております」などの予想も語った。

 女子の塚田監督は昨年10月の就任後、初の海外開催の国際大会となる。「新ルールが適用される点が一番の注目ポイントかと思います。海外の選手たちが、パリ五輪が終わった後ということもあって、どこまで調子を戻してきているかというところ。パリ五輪に出場していなかった選手の部分については、そういった選手と、日本の選手がどこまで試合ができるかを注目して見ていきたいと思っています」と話した。

 派遣選手は、男子は90キロ級で昨年世界選手権王者の田嶋剛希(パーク24)ら、女子は48キロ級の古賀若菜(JR東日本)らが名を連ねた。男女ともパリ五輪代表は出場しない。

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