◆卓球◇全日本選手権 第3日(23日、東京体育館)
ジュニア女子で11歳の松島美空(京都カグヤライズ)が初の8強入りを決めた。22日は1、2回戦と高校生に連勝。この日は3回戦で浅井柚香(進徳女子高)に4―3。4回戦で21年全日本選手権ホープス(小学6年以下)の部Vの香取悠珠子(星槎中)、5回戦は冨田純菜(大阪・四天王寺高)をいずれも3―1で破った。
前日22日は一般の部の3回戦で牧野美玲(星槎高)に1―3で敗れ、小学5年以下では史上初の1大会3勝を逃した。「勝てたんじゃないかなって悔しさもある」と、完全に切り替えられたわけではなかったという。
それでも、右手の甲にサインペンで3つの言葉を記して集中した。「困ったらミドル」「(回転を)かける」「強気」。5回戦は苦手としてきたカット主戦型を相手に勝負所で長いラリーを取り切って粘り勝ち。「(昨年11月の全日本)カデットとかでもカットマンに負けてしまって、本当に悔しかった。たくさんカットマンの練習をしたので、その成果が勝ちにつながって、めっちゃうれしかった」と喜んだ。
高校2年以下のジュニアの部で、小学5年生の8強入りは快挙だ。大会前に自身で立てた目標もクリア。24日の準々決勝へ「1ゲーム1ゲーム集中して、もう向かっていくしかないので。強気で臨みたいし、あと1試合、頑張って勝ちたいなって思います」と意気込んだ。