ノルディックスキー・ジャンプ女子のＷ杯蔵王大会は２３日、山形・アリオンテック蔵王シャンツェで個人第１２戦（ヒルサイズ＝ＨＳ１０２メートル）の予選を行い、２０１８年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅（クラレ）は、８３・５メートルを飛んで７５・４点で２１位で通過した。
めまぐるしく変わる風にほんろうされ、距離を伸ばせなかった。１９日の札幌大会２日目に１２７メートルを飛び手応えを口にしたが、蔵王に舞台を替わりジャンプ台に合わせ切れていないのが現状だ。「なかなか（練習も含めた）この３本だと力不足な部分が出てしまっている。ビデオを見返しながら試合に向けてどこを改善していかなきゃいけいないのかをつかんでいきたい。テークオフ（飛び出し）の部分でもたついてしまっているところがあって、札幌のイメージから蔵王に向けての切り替えができていないという感じではあります」と反省が口をついた。
ただ、白旗を上げるつもりはない。蔵王は１２年３月にＷ杯で初勝利した自身も大事にしている舞台。燃えないわけがない。「ｗ杯で初めて表彰台に立った思い出の地でもありますし、そこで成績を残すことが今回の目標ですので、そこにつなげられるように準備していきたい」と気持ちを強く持ち、２４日からの本戦に臨む。