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強さうまさ、V経験、大関陣と対戦済 霧島賜杯へ「一番、いいポジションに」…元大関・琴風の目

スポーツ報知 2025年1月24日 6時10分

◆大相撲初場所12日目(23日、東京・両国国技館)

 初日から3連敗した西前頭筆頭・霧島が、4日目からの9連勝でトップと1差に迫った。2敗だった同3枚目・王鵬を送り投げで圧倒した。

 「昔の名前で出ています」ではない。霧島は強いから大関に上がり、けがをしたから陥落したのであって、決して弱いからではない。王鵬との一番でも強さとうまさを見せた。さすが実力者である。低く当たって王鵬の突っ張りを下からはね上げた。自ら突っ張って右に動いて右上手を取っての出し投げ。最後は王鵬の背中に回って送り投げだ。

 頭から当たれるということは首の調子も良くなったのだろう。そうなれば霧島の良さは出る。平常心で自分の相撲を取りきれば、優勝のチャンスも出てくるだろう。このコラムで「大の里が不気味な存在」、「金峰山にVの予感」と書いてきたが、残り3日の時点で「霧島が急浮上」というのが本音だ。霧島には相撲の強さとうまさ、そして優勝経験がある。すでに大関陣とは対戦が終了している。一番、いいポジションにいる。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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