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「一日でも長く試合したい」卓球・早田ひながこだわりの新ユニ パリ五輪メダルの思い込めた

スポーツ報知 2025年1月24日 5時50分

◆卓球◇全日本選手権 第3日(23日、東京体育館)

 女子シングルスで3年連続4度目の頂点を目指す早田ひな(24)=日本生命=が初戦の4回戦で加藤亜実(25)=十六フィナンシャルグループ=に4―1と快勝。24日の5回戦に進んだ。初出場した昨夏のパリ五輪で個人銅、団体銀メダルを獲得したエースが、ファンへの恩返しと誓う舞台で史上6人目の3連覇に挑む。前回準Vの張本美和(16)=木下グループ=も2種目で勝ち進んだ。

 第1シードの貫禄だ。4回戦から登場した早田は、カットマン・加藤のサーブに押されて第3ゲーム(G)を落としたが、第5Gのマッチポイントでは痛烈なスマッシュで相手を崩して得点。入り口から遠いコートのプレーでも集まった多くのファンの声援に笑顔で応え「4G目から会場やボールに慣れて、やりたいプレーができた」と快勝を振り返った。

 昨夏のパリ五輪で左腕を痛めた。昨年11月のWTTファイナルで実戦復帰し、年明けのWTTスターコンテンダー・ドーハで横井咲桜(さくら、20)から五輪後初白星を飾ったが、患部の状態は「何%かは言えない。試合をしないと分からない」。この日はテーピングを施し、左腕を振り切れたが、再発した場合は棄権を考えるという。

 パリ五輪のメダリストとなって初めて迎える全日本。万全でなくても挑戦するのは「(試合を)待ってくれた方もいる」と感謝の思いからだ。また、今大会は五輪後に専属コーチを解消した石田大輔氏(44)が、デザインに関わった新ウェアを着用する。「パリで花を咲かせられた」との意味で桜の絵柄が入っている。「一日でも長く試合をしたい」。恩返しの舞台で華やかに輝く。(宮下 京香)

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