2025年のJ1リーグが2月14日に開幕する。関西4クラブから今シーズン注目選手をピックアップ。C大阪はFW中島元彦(25)が約3年ぶりに古巣へ復帰した。
アカデミー育ちのストライカーが帰ってきた。C大阪の中島は「このままセレッソを離れたら後悔する、セレッソで活躍したいとずっと思っていた。やる気しかない」と闘志を燃やした。 08年にC大阪U―12に加入すると、8年後の高校2年時に2種登録。J3に所属していた同U―23でJデビューを果たした。22年4月にはJ2仙台へ育成型期限付き移籍。主力へと成長し、23年には仙台の象徴となる背番号「7」を背負った。昨季は全38試合に出場し、チームトップ13得点。「ゲームコントロールの部分ではかなり成長した」と自信を深めた。
昨季21得点をマークしたFWレオセアラが鹿島へ移籍したため、中島への期待値は高い。東北の地で技術を磨いたストライカーは、「期待されているのは理解している。期待を裏切らないようにしたい」と地元クラブに約3年ぶり復帰した。
オーストラリア出身のアーサー・パパス新監督(44)が求めるサッカーに「攻守にアグレッシブ。迫力あるサッカーについていきたい」とタイ、沖縄キャンプでは体力強化に取り組んでいる。「スタジアムでゴールを決めて、自分の名前を呼ばれる喜びをかみ締めたい。ホームでいっぱいゴールしたい」と中島。大阪で大輪の花を咲かせる。
C大阪は2月14日、アウェーのパナスタでG大阪とのダービーに臨む。(森脇 瑠香)
◆中島 元彦(なかじま・もとひこ)1999年4月18日、大阪市生まれ。25歳。小学時代からC大阪の下部組織で育ち、高校2年の16年5月に2種登録。同月にJ3のC大阪U―23としてJ初出場。18年にトップチームへ昇格。20年には当時J2の新潟へ育成型期限付き移籍し、21年にC大阪復帰。22年4月にJ2仙台へ育成型期限付き移籍で加入。25年からC大阪に復帰した。J1通算12試合2得点。J2通算138試合28得点。171センチ、71キロ。利き足は両足。