第97回センバツ高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)に出場する32校を決める選考委員会が24日に大阪市内で開催される。一般選考では30校を選出。戦力以外の特色を加味する21世紀枠は、全国9地区の候補から2校が東西に関係なく選ばれる。玄界灘に浮かぶ離島にある21世紀枠候補の壱岐(長崎)は23日、悲願の「壱岐から甲子園」を前に、同校のグラウンドで練習。聖地への思いを胸に吉報を待つ。
壱岐ナインは最高気温14度の季節外れの暖かさの中、笑顔の中にも気合のこもった練習を行った。主将でエースの浦上脩吾(2年)は「明日発表という緊張もありますし、緊張がある中でも、いつも通りやっていこうと思ってやっています。ドキドキが一番大きいです」と心境を語った。選手とマネジャー全員が島出身。秋季県大会で準V、九州大会では1勝して8強入りしており、選出が期待されている。町中を歩いていても「頑張ってね」と声をかけられるそうで、島全体からの期待を日増しに感じているという。島民が“100年に1度の奇跡”と期待する聖地への切符を手にすることはできるか。