2025年のJ1リーグが2月14日に開幕する。関西4クラブから今シーズン注目選手をピックアップ。リーグ3連覇とアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)初制覇を目指す神戸はFW宮代大聖(24)が主力としてチームを引っ張る。
2冠を達成した昨季以上のシーズンへ。宮代は「去年出した数字は自分の中で基準にして。より多くタイトルを取れるように頑張りたい」と今季も大車輪の活躍を決意した。
昨季は、元日本代表FW大迫勇也(34)と並んでチーム2位の11得点を誇った。移籍後初年度から、キャリアハイの成績を残しリーグ2連覇と天皇杯優勝に尽力。「実感的には自分もしっかりと貢献できたと思うし、タイトルも2個取れたのは非常に大きい」と今やチームに欠かせない存在だ。
成長の裏には、リーグを代表する選手がそろう環境も大きい。自身がプレーする前線には大迫や、昨季13得点でリーグMVPにも輝いた元日本代表FW武藤嘉紀(32)ら、そうそうたる面々がズラリ。その中で、宮代は「リーグの中で見ても、2人とも本当にナンバー1。毎日刺激を受けながらできている」と点取り屋として影響を受ける一方、「自分もそういう存在にならなきゃいけない」とさらなるステップアップへ日々、己を奮い立たせる。
宮代の得点への思いは熱く、いたってシンプルだ。「自分が点を取って勝った時とかは一番気持ちいい。サッカーが楽しい、うれしい」。その言葉を体現するかのごとく、本能のままに今季もゴールを量産する。(森口 登生)
◆宮代大聖(みやしろ・たいせい)2000年5月26日、東京・港区生まれ。24歳。川崎の下部組織を経て、19年に同トップチーム昇格。J2山口、徳島、鳥栖への期限付き移籍を経て、24年に神戸へ完全移籍。昨季はリーグ32試合に出場し、11ゴールで自身初の2ケタ得点。J1通算132試合35得点、J2通算19試合2得点。世代別日本代表では19年、U―20W杯出場。FW。右利き。178センチ、73キロ。