Ｊ２ジュビロ磐田は２３日、鹿児島・白波スタジアムで調整した。今季Ｊ２鳥栖から完全移籍で加入したＤＦ上夷（うええびす）克典（２８）は鹿児島県出身。地元でアピールし、開幕スタメンへ前進していく構えだ。
Ｊ３鹿児島との練習試合（２２日）では先発し、２本目途中まで出場。ＤＦリカルド・グラッサとセンターバック（ＣＢ）を組み、無失点に貢献した。「まだ（他選手の）特長を把握しきれていないので、そこを知りつつ自分の良さも出していければ」とうなずいた。
鹿児島では高校（鹿児島城西）卒業までの１８年間を過ごした。拠点とする白波スタジアムは高２の県総体決勝で優勝した思い出の場所だ。「他の県とは違う思いがある。知り合いや家族も見に来てくれるし、いつも以上にやっていく」。チームはジョン・ハッチンソン新監督（４５）の下、ポゼッションサッカーを志向している。「自分の好きなスタイル。ミスも出るかもしれないけど、個人としてもチームとしても貫いていきたい」と覚悟を示した。地元でパワーをチャージし、ＤＦ鈴木らの退団で手薄となったＣＢ陣の中で存在感を見せていく。（武藤 瑞基）
◆Ｊ２磐田◇贈呈 磐田市からアローマメロン４８個の差し入れがあり、２３日、白波スタジアムで贈呈式が行われた。