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幕内・一山本が後半戦で3連敗…勝ち越し王手ならず

スポーツ報知 2025年1月24日 8時30分

◆大相撲初場所12日目(23日、東京・両国国技館)

 岩内町出身の西前頭6枚目・一山本(31)=放駒=は西同12枚目・阿武剋(24)=阿武松=に寄り切りで敗れ、6勝6敗となった。勝ち越しに王手をかけたいところだったが、後半戦で痛い3連敗。給金直しへ向け、残り3日は油断できない状況だ。

 一気に前に出るだけ―。一山本は迷いのない立ち合いで、もろ手突きで前進。だが、モンゴル出身の阿武剋の足腰は強く、簡単に土俵を割ることはなかった。逆に圧力に屈し、引いたところで右四つに。命綱のように取った左上手も最後は切られ、寄り切られた。「(相手の)力が強いので、止まったらダメでした」と無念そうに振り返った。

 初顔合わせだった昨年秋場所14日目の教訓は頭に入っていた。突き放して前に出たが、左で下手を取られると、右上手を嫌ったところで呼び込み、寄り切られた。今回も「上手だけは取られないように」と臨み、右上手こそ取らせなかったが「四つになった時点でもう苦しかった」。教訓を生かし切れなかった。

 千秋楽を7勝7敗で迎えるヒヤヒヤが4場所続いているだけに早めの勝ち越しを目指していたが、これで星は五分に。「あと3日で2つは勝たないと。立ち合い自体は悪くないので」。終盤戦へ気力を振り絞る。

(甲斐 毅彦)

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