違法スポーツ賭博に関与し、ドジャース・大谷翔平投手(30)の口座から1700万ドル(約27億円)を不正送金して銀行詐欺などの罪に問われている水原一平被告(40)が、銀行員との生々しいを録音した音声が23日(日本時間24日)、米メディア「ジ・アスレチックス」で公開された。
公開されたのは、銀行側が録音していた3分46秒の銀行員と水原被告の電話のやりとり。冒頭では銀行員から「私と話しているのはどちら様ですか?」と問われると、間髪入れずに「ショーヘイ・オータニ」と答えたのは、明らかに水原被告の声だった。銀行送金に必要となるパスコードを「663368」と答えて確認などをする様子が公開された。
送金の額は「20万ドル(約3100万円)」と答え、用途については「カーローン」(自動車ローン)と答えていた。受取人については「私の友人」と説明。大谷になりすまして、水原被告の口座へ送金していた様子だとみられる。「ジ・アスレチックス」によると、同音声は裁判の証拠として提出されたものだという。
大谷のメジャー1年目だった18年から通訳として練習の補助や車の運転など公私にわたって大谷をサポートした水原被告。だが、昨年3月に韓国で行われた開幕戦後に違法スポーツ賭博への関与や大谷の口座から金を盗んだことなどが明らかになって解雇になった。量刑言い渡しの期日は、ギャンブル依存症に関する精神科医の鑑定書の作成に遅れが生じたとして3度も延期になって、2月6日に予定されている。