NHKは24日、2026年度前期の連続テレビ小説 第114作「風、薫る」の主演が女優・見上愛に決まったと発表した。また、同作は「ダブルヒロイン」で展開することも明らかになり、一ノ瀬(見上)の相棒・直美役はオーディションで決定するという。
「風、薫る」は明治時代の二人のトレインドナース、大関和さんと鈴木雅さんをモデルにしている。見上は不運が重なり、若くしてシングルマザーになったナース・一ノ瀬りん役を演じる。
見上は、登場と同時に涙があふれ「やっと実感がわいて、ちょっと涙してしまった。1週間前に(オファーの)お話をもらった。信じられないという言葉がすり抜けて行くような初めての感覚でした」と思いを語り「今でもちょっと緊張しています。楽しんでいけたらいいなと思います。皆さんの心に届くような物語を伝えていきたい」と意気込んだ。
昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、藤原彰子役を熱演した見上。同局によると、控えめな少女が国母へと成長していく姿を演じ、存在感を発揮したことが、主演オファーの大きなきっかけになったという。
連続テレビ小説は現在、橋本環奈主演の「おむすび」が放送中。25年度前期には絵本「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんとその妻・小松暢(のぶ)さんの夫婦をモデルとした「あんぱん」が放送予定で現在撮影が行われていおり、ヒロインを今田美桜、やなせさんがモデルのヒロインの夫を北村匠海が演じる。また、その後の25年度後期には、小説「怪談」で知られる作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と妻のセツをモデルに、史実を再構築した「ばけばけ」が放送され、夫婦役を髙石あかりと英俳優のトミー・バストウが務めることが発表されている。