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4場所ぶり復帰の矢後が序二段で優勝 「やり切ったと思えるまでやりたい」と意欲

スポーツ報知 2025年1月24日 13時40分

◆大相撲初場所13日目(24日、東京・両国国技館)

 元幕内の西序二段19枚目・矢後(押尾川)が西60枚目・関本(阿武松)をはたき込んで7戦全勝。4場所ぶりの復帰で序二段優勝を果たした。167センチ、116キロの小柄な関本の動きを警戒しながらも冷静にはたき込んだ。

 「優勝? やっぱりうれしいですね。(序二段は)初めての経験で、感覚の部分とか、当たる相手とかも変わってくる。手探りの状態の中で徐々に体も思い出してくれました。良かったです」と笑顔を見せた。

 大きな決断だった。北海道・芽室西中の在学中に左膝前十字靱帯断裂と半月板損傷、右膝前十字靱帯損傷の大けがを負った。埼玉栄高から中大に進学。角界入りしても不安との戦いだった。そして昨年の夏場所、東幕下12枚目で3勝4敗と負け越して痛みが激しい右膝の手術を決意。初めてメスを入れることにした。

 「休んでいる間は自分の中で悪いことも考えてしまいましたが、それに負けないように、土俵の上に立つことだけを考えてました」。師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)からは「お前が戦うなら、オレも一緒に戦ってやる。ずっと寄り添ってやるからな」と背中を押された。先代の尾車親方(元大関・琴風)は「お前の目標はそこではないだろう」と激励された。「やり切ったと思えるまで、やろうと思ってます。もちろん一歩ずつやっていくつもりですけど」。

 来月中旬には春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ)に備えて大阪入りする予定になっている。

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