アモリム新監督を迎えて巻き返しを狙う名門マンチェスターUの過去3年間の赤字が3億1290万ポンド、日本円にして約616億4130万円にも上ることが明らかになった。
英大衆紙『ザ・サン』が掲載した記事によると、プレミアリーグが認める赤字は3年間の累積で1億2000万ポンド(約236億4000万円)。マンチェスターUの赤字は規定の3倍弱となり、このままではリーグのファイナンシャル・フェアー・プレー(FFP)に抵触して、勝ち点剥奪等の罰則を受けることになる。
昨年2月にクラブの25%株を取得し、正式に共同オーナーとなった英実業家ジム・ラトクリフ氏は「このまま現状を放置すればFFPに違反する」と経営危機をサポータークラブに書面で通達し、チケットの値上げを決断した。
また、クラブ大使を務めるアンディ・コール、ブライアン・ロブソンらの大物OBの給料カットをはじめ、クラブ職員のリストラも断行。さらには生え抜きスターのイングランド代表FWマーカス・ラシュフォード(27)、アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョ(20)らの売却で負債を埋める意向だという。成績不振に対応すると同時に、過去の放漫経営のツケを払う経営危機も明るみに出た形になった。